7月7日 わが家へやってきた小さな宝物は5月15日生まれ。
そう、今日で6歳の立派な大人のネコになりました。

おとなしくふるえながら部屋の片隅にいたのは最初の1時間だけ。
その後は小さな体で大きなソファによじのぼったり
部屋中を探偵のようにゆっくり用心深く散策したり。
おトイレは教えてすぐに覚えるおりこうさん。
ちょっと大きくなってから教えた爪磨ぎも1回でマスター。
最初は粉ミルクをお湯でといて人肌にさましてから、
だんだん大きくなるごとにアイムスをお湯でやわらかく、
そしてすぐにカリカリと音をたててぺろりとたいらげるように。
手のひらにのっかり、肩にのっかり家の中を移動したり
わたしの後をまるで子犬のようについてまわったり。
そんな小さくかわいいコパンは
遊ぶ・食べる・眠る の3つを毎日キチンとこなし
ねこやのお兄さんの心配をよそにすくすくと育ってゆきました。

しかし。。。
半年近く経った頃からでしょうか、
わたしが文字とおり猫っ可愛いがりしすぎたせいで
ワガママ三昧の娘に(男のこみたいな女のこ)。
気にいらないことがあると
わたしにうなって怒り、
耳を後ろに倒し毛を逆立てむかってくるようになってしまったのです。。。

b0177078_8373933.jpg

さあ、ネコと暮らす!と決心はしたものの、
その出会いは。。。

まず河原を歩き、子猫に出会ったらそのコと暮らそう。
さっそく着替え 青空の下を1時間。
そんなに都合よく出会いはやってきてくれません。

プロヴァンスブルーの猫足君にのりこみ
いぜんお世話になったネコ専門店にすごいスピードで直行。

このねこやさん、どのケージの中にもママねこと子どもたちが一緒。
ママをみればだいたいどんな大人になるかは想像がつきます。
あこがれのベンガルや人気のアメリカンショートヘアーなどなどいっぱい。
お店のお母さんがわたしにまず抱かせてくれたのはスコティッシュフォールド。
かわいらしい顔をした白っぽいこども。
性格もおとなしくおすすめのネコだと。

たしかにおっとりした性格を感じさせるこのコ、でも違う。。。
と思いふと違うケージをみたときわたしを釘ずけにしたのは
ミルクティーのようなやわらかな短毛のスラットとした美しい母ネコのもとで
やんちゃに遊び回るボウヤ。
「このコをみせてください」とわたし。
すると奥から店を取り仕切る息子さんが
「あ、そのコは売らないんですよ。もう1匹のおとなしいコはどうです?きれいですよ」
たしかにきれい、でもダメ。
ちょっと(かなり)ヤンチャそうだけれど、
わたしが欲しいのはアノ子!

どれだけの時間 押し問答を続けたのだろう。
もうわたし、涙目。
「どうしてもこのコじゃないとダメなの。。。」

お兄さん、粘り負け。「わかりました。。。」

いざお会計。お金、全然足りない。。。
「すみません銀行いってきます。。。」
あきれたお兄さんとアノ子をおいて銀行へいってお店へもどる。

「まだ1ヶ月半で小さいからあと2週間母ネコと一緒にしておいたほうがいい。
何かあっても保証ができないよ」とお兄さん。
「どうしても今日から一緒に暮らしたいの」とわたし。

ケーキをいれるようなかわいらしい箱に
ちいさな宝物をいれてもらう。

きれいな母ネコは、わたしの目の奥をじっとみつめたあと
もう1匹の子猫をだいて背をむけた。

b0177078_13403536.jpg

愛猫コパンは2003年7月7日にわたしのもとへやってきました。

子どもの頃からつねにわたしのそばには犬や猫たちが一緒でしたが、18年という長い月日を共にしたペルシャネコのペルをうしなってから10年、その喪失感を2度とあじわいたくなくて、もう小さな友達と一緒に暮らすことをあきらめていました。

コパンが我が家へやってくるきっかけとなった事件がありました。

ある暑い夕方、ベルのチャイムがなり家のドアをあけると小さな子どもの捨て猫たち、5・6匹がいきなり家の中へ。
一番元気なチビネコがわたしの肩まで一気によじのぽってきました。
あまりに一瞬の出来事にあっけにとられ、とにかくチビネコを胸に抱き、そのまま全部のネコたちを家のなかにいれてやりたい衝動にかられましたが、それは不可能。じゃあせめて一匹だけでも。。。
でもやっぱり一匹だけを選んであとの兄弟ネコたちを外へやることはできず
「ごめんね、一緒にはくらせないんだよ。。。」
とみんなを外へだし、重いドアを強く閉めました。

その夜、ベッドにはいってもあのネコたちのことが忘れられず、
朝をまってとにかく捜索開始!家のまわり、おとなりの神社、川の土手、とにかく探しまわり
道で会う人たちに捨て猫情報を聴いてまわりましたが情報ゼロ。
こんな日を2、3日続け、保健所にまで電話。
すると、わたしの探していたネコたちにそっくりの子猫5匹がひきとられたとのこと。
しかし残念ながら1週間前に、もう、いなくなったそうでした。

もちろん、日にちの計算からいくとあのコたちではないのですが、
わたしは捜索をきっぱりあきらめました。

あまりに突然に心にわいてでた「ネコと暮らす」という想い。
あのやわらかでしなやかなかたまり
気がつけばちょっと遠くからこちらを見ている大きな目
音もなく移動し重力に軽々と逆らう様

七夕の早朝、一階のラタンの椅子に腰をしずめ
パジャマのままいろいろなことに想いめぐらせたすえ
失うことの悲しさよりも
一緒に時をすごす幸せをわたしは選ぶことにしました。

b0177078_20255070.jpg